2002年11月8日号−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−創刊号
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>デンマークの性と社会<
http://bindeballe.com
(ビネバル出版)
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- ◆今回の内容
- 1.ごあいさつ
2.デンマーク・性と社会協会ら
3.セックスは健康的なもの〜デンマーク・ヨーニング市の取り組み
4.デンマークの性に関するニュース
5.「デンマークの性表現」見たまま
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1.ごあいさつ:北欧はもっとも性教育が成功した国々であると言われています。これから月1回〜2回のペースで、デンマーの性と生殖に関する活動や報道をお知らせしてゆきたいと思います。性教育や性の問題に取り組む方たち、また性と社会について強い関心を持つ方々にお役に立てれば幸いです。私は専門家ではありませんが1972年にデンマークを訪ねて以来、この国の人たちの「性と身体」にたいするすっきりした考え方に非常に感動をしました。デンマーク人は、とても身体と性に自信をもっています。それは脚が細いとか体型が格好いいとか、たくさんの異性と経験があるということではありません。親から授かったのか神から授かったのかわかりませんが、今ある自分の身体と性はなんら恥じることはない、という姿勢です。だからデンマークのスポーツ施設では、運動で汗を流した後、男女が同じ場所でシャワーを使うということもごく普通のことなのです。ポルノを容認し買売春を合法化しTVでもヘヤーを解禁、性教育も具体的なデンマークなのに、性の乱れが感じられません。ポルノは非解禁、買売春者を厳しく罰し、若い人たちの性行動を厳しく監視しているはずの日本で、なぜ大人によるセクハラが多発し援助交際をして相手から多額の金をまきあげる女子高生が存在するのでしょうか?なぜこうもエロスとエロチカがごちゃまぜになるのでしょうか?デンマークの産婦人科医モンス・オスラー先生は、「性欲は、睡眠欲と食欲と同じで、健康で豊かな人生を送るために保証されなければならない」という趣旨の発言をしています。デンマークといえども性について問題がないわけではありませんが、性を享受することを人間の基本的権利と考え、ひいては男女平等で促す、デンマークが取り組んできた、あるいはとりくんでいるさまざまな性教育活動をお伝えしたいと思います。
- ここで報告する内容は主に:
- ●デンマーク・性と社会協会がHPと同協会が発行する機関誌
●デンマークのインターネット上のニュース、あるいは現地の新聞
●デンマークの公的機関が発行あるいは発表している文書
- などからのものです。またこれまでに発行者個人が見たり聞いたりしたデンマーク人の性行動を報告します。
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2.「デンマーク・性と社会協会」(http://www.sexogsamfund.dk/)から
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「アジア女性たちの権利」
−チベットの女性たちについて考えるセミナーを開催
9月23〜24日、欧州アジア首脳会議(ASEM)が開催された。EU15ヵ国の首相がアジア10ヵ国の首脳が会する会議であったが、そのASEMの公式会議に先立ち、国際NGOフォーラム
"asem4people" による会議がコペンハーゲンのホルメンで 19〜22日かけて開催された。KULU(http://www.kulu.dk/in_english.htm)
と Foreningen Sex & Samfund が呼びかけで実現したこの会議ではとくにアジア女性の状況について焦点があてられた。とりわけ中国政府の産児制限政策のもとで過酷な状況におかれているチベット女性たちの政治的権利と生と生殖に関する権利に関心を起こさせることがポイントであった。
セミナーの目的は、 * デンマークがアジア女性の権利について EU首脳とASEM首脳会議において重要な政治的協議として位置づけること。 *
ASEM会議終了までに女性の権利を侵すために利用されているチベットにおける産児制限の修正を中国に要求すること。 *
チベットにおける女性の政治的権利と性と生殖に関する権利とアジアにおける女性の権利拡大にともなう女性団体活動経験に学び、質の高い議論を起こすこと。
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3.デンマーク・北ユラン県の取り組み
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「セックスは健康的なもの−とりあえずやり方を知ろう」は、一つの告知キャンペーンであり、北ユラン県。ヨーニング小児病院そしてヨーニング市保険課によるものです。各学校で10時間の授業を無償で行い、うち3時間は学校で7時間は小児科病院で行います。一部は男女別の授業になります。
2002/2003の学校おいては9-10年生のクラスを対象に出前授業を行います。
2003/2004では9年生が対象です。
授業内容は以下の通りです:
●生殖器の解剖学および心理学、身体の変化
●セックスに関わる病気−感染経路、兆候、対処と予防
●避妊 方法、正しい使い方、神話(うわさ話)、責任
●中絶
●若い親(10代の親)
●産婦人科の見学
●以下の科目は授業中の討論で生徒が希望すれば行うもの:
*思春期、恋愛、セックスデビュー(初めての性交)、同棲、基準、境界他、セックス、セックス と楽しみ方
*社会のセックス情報氾濫の若者にたいする影響
●目的は「セックスは健康的なもの−とりあえずやり方を知ろう」
目的達成への企画:
*生徒自身の体についての知識を増やし自覚を促すこと
*生徒に生徒自身の体の兆候を理解しそれに臨機応変に対応することを学ばせること
*生徒に、状況に応じた避妊方法を選ばせて、避妊の大切さを理解させる
*安易な中絶の件数を減らすこと
*性病を減少させること
*恋愛、セクシャリティ、高度な基準と限界、は個人的なことであり自分自身の性生活をどのよ うにしたいかは一人一人が決めるべきものであることの自覚を生徒に促すこと
*保健制度および簡単な調査への生徒らの信頼を促す
計画について
◎授業を担当するのは産婦人科医師と看護婦、保健婦、助産婦である。
◎授業の最後の2時間は「若者が安全なセックスを語る」という対話形式のもので、選ばれて特別な教育を受けた生徒たちと率直に話し合える若者が担当する。
◎授業とプロジェクトへの評価については、受講の前と後、そして3ヶ月後に質問用紙を渡して、なんでもよいから書いてもらうようにする。
◎国民学校(義務教育)での共同作業は、準備しているときから学校教師たちにインスピレーションを促す材料である。
◎講義内容は一貫性をもたせわかりやすいもの。
プロェクト管理 ヨーニング小児病院
プロジェクト相談係 メッテ・ボールプ・クロウ 北ユラン県
産婦人科医師と看護婦
ヨーニング市保健婦
北ユラン県助産婦
小中学校校長と教師
開業医
「若者が安全な性を語る」北ユラン県
責任者:
プロジェクト相談係 メッテ・ボールプ・クロウ 北ユラン県
小児科病院副看護士長 ユタ・オーエン
小児病院看護士 キャースティン・ヴォーア
小児病院看護士 エヴァ・ダムスゴー
他
*授業は10月と5月
ご都合のいい日を見つけてください。もしあなたの学校に出前授業の申し込み書がありそれが届け、日程を決めます−学校に出向くのは午前か午後か、ヨーニング小児病院でするのか。
申し込みついての詳細は:
Sygehusledelsens sekretariat, Overassistent Eddy Schwaner
Tlf. 9964 1530 eller pa e-mail: 1530@hjs.nja.dk
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4.ニュース
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ピルの飲み忘れ:デンマーク女性の3分の1はピルを常用しているが、そのうちの4人に一人が時々服用を忘れていることが、性と社会協会のためにギャロップ調査会社が行った調査でわかった。調査は15-49歳の704人の女性を対象としたもの。
(2002年10月19日)
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5.私が見た「デンマークの性」 第1回 by 山中典夫
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私がデンマークに始めていったのはもう30年前、1972年のことです。ちょうど第一次オイルショックのあった年です。詳しい経緯は省きますが、私はとにかく、ひょんなことからデンマークのフォルケホイスコーレ(北欧全土に広がる独特の成人教育機関)の体操学校に入学することになりました。そこにはデンマーク人の17歳から22歳の健康にあふれた若者が120名ほど在籍していました。体操学校と言うこともあったのかもしれませんが、デンマーク人の若者たちのおおらかな身体観や性意識はカルチャー・ショックでした。なにしろ映画でしか見たことのなかった人前での男女のキスや抱擁、バストまるだし芝生に寝転がる少女たち、プールから上がってきて水着からはみ出た性毛を笑いながら隠すとてもかわいいピアという女性。異性の前で平気で着替えをする男女。もう受け入れるより仕方ありませんでした。まだ自分の肉体と性に折り合いがついてなかった私は、最初にたとえばデンマーク人少女のあらわな姿を見たときは、正直言って自然に下腹がふくらみましたが、しばらくすると逆にはずかしくなり、そしていつか慣れました。そしておおらかな振る舞いができる若いデンマーク人たちを、とてもうらやましく思ったものです。
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◎お断り
*詳細な記事の内容についての基本的にお問い合わせにはお答えできません。というよりそれをしている時間がありません。英語でも情報公開をしているところが多いのでそちらでご確認ください。またデンマーク語の記事内容をどうしても知りたいと言う方は翻訳サービスをご利用ください。
http://www.bindeballe.com/north_translate.html
また記事内容の引用・転載はに際にはご連絡ください。
まとめ:秋も深まってまいりました。デンマークはこれから転がるようにして厳しい冬に入ります。でもクリスマスも近づいてくるわけで、彼らがもっともそわそわする時期でもあります。(yama)
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デンマークの性と社会 創刊号
●記事と内容に関するご意見・ご感想
*件名に「性と社会45」と入れてください。
文責:ビネバル出版/山中
yamanaka@bindeballe.com
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